仕事についての価値観

2009年05月30日

仕事についての価値観というテーマを、ビジネスパーソンの仕事でのレベルという側面から述べたいと思います。

ビジネスパーソンの発達レベル

IT業界で30数年身を置いてきましたが、その間多くの人と出会い仕事をしました、それらをとおして次のようなビジネスマンの発達状況が見えてきました。

【レベル1】動物。私利私欲で動く人です。

【レベル2】私利私欲ではいけないと、もがいて前に進もうとしている状態。目的と手段を把握していない状態で、基本的には自分のことが中心です。

【レベル3】仕事の出来る人。難しくても何とか方法を見つけ出せる人。 自分のこと以外のことで頑張れる人です。つまり自分は大変でもいいから、自分以外の人が元気になれるようにすることが、「頑張る」ことだと分かっている人です。

自分のことだけではなく誰かのために頑張る、この発想が重要です。 子どもが勉強で頑張るのもそうです。自分のことだけではなく、両親を喜ばそうとするとか、社会に役立つ人になると考えるのも学習効果が得られるのではないでしょうか。

点と線

-レベル3になるにはどのようにすればよいでしょうか?

それは、点と線で表わして説明してみます。これはチームや組織といった枠で働く時に重要な考え方です。点は自分、線は他人です(複数)。だから3点以上になり立体的になります、点と点が結ばれて線になり、そしてそれが更に結ばれて立体になるのです。カーナビのGPSもX,Y,Zの3点あるから現在の位置が分かります。1点(自分)、2点(相棒)ではなく、視野を広めるため3点(他人をプラスすると立体的なる)にしないといけないですね。*他人とは社会であり、会社であり、赤の他人なども含みましょう。

ハードルを越える

-レベル3に到達するためには「ハードルを越える」ということを頭に叩き込まなければなりません。

宿題でもなんでも、ハードルを越えるまであきらめないこと。私の知っている限りでは、それは学校教育にはありません。残念なことに逆にそれを奪い取っています。ハードルを奪われ越える経験をしないまま、社会にほうりだされて社会人になる。どうなりますかそんな人は。本人も会社も社会も家族もパートナーもみんな困ります。

夢中に仕事をしてハードルを乗り越えていくのが大切です。ハードルを恐れて、途中でやめると、全部中途半端になります。プログラムを作っていても時間がきたから定時で帰宅し、明日続きをやる、とてもスマートな日常だけど・・・この流れでは中途半端になってしまいます。

ハードルを超えるのは楽しいものではありません、苦しいのでも有りません。楽しくするか、苦しいものにするかは自分で決めるものだからです。無我夢中で、没頭して時間を忘れてしまうのは楽しいかも知れない。この壁を楽しいと感じる人はハードルの原則を体得しています。他者から強制的に教えられていると思うと、お互い楽しくないでしょう。いじめられていると思うと嫌だけど、鍛えてくれていると思うと楽しく感じるもので、これも自分次第になります。

アクセプトとレシーブ

-どうすればハードルをより上手に乗り越えていけるでしょうか?

アクセプト(Accept)とレシーブ(receive)の相違。レシーブは、バレーボールで見られるように、来たボールを受けることです。消極的なこと。逆に、アクセプトは自らボールを取りに行くことで、積極的なこと。

元メジャーリガーの新庄選手は、フライの打球をよくジャンプしてキャッチしました。ボールを待っていません。テニスの錦織圭選手もそうです。ボールを受身で打ち返しません。積極的にジャンプ(エアーケイ)して勝負に行きます。能動的に積極的に自分の意思で取りにいくことが、アクセプトなのです。

上司から指示されたことをやるのは、とても難しいことがあります。指示をただ待っている、こういうボールは取りたくないとなりがちです。だから処理方法さえも考え付きません、方法までも指示してください、となってしまいます。積極的に行動していくことにより、ハードルを乗り越えていくことができますので是非実践しましょう。いいことが多いですよ、失敗も許されるとか・・・。

以上のことを経験し理解した時、人は自分のためではなく、他者の利益のために働くことができるようになり、本当の意味で仕事のできる人になれるのです。

(2009年5月末 記)