音の世界 ~音をきる~

2015年08月11日

ピアノはペダルを踏み音を伸ばし余韻や次の音を重ねる。
それとは逆に音を伸ばさず、断ちきる。
どんなに切ろうと思っても空気の振動が残る分鳴る。
太鼓は皮を手で押さえて音をきる。
ギターは手をくわえないとたなびくその音に音を重ねて複雑な音をつくる。

「音をきる」とは、空気の振動を断ちきる
その後の余韻は自分の頭のなかでつくっていく、
自ら音を求めていくということなのかもしれない。

「音をきって」演奏者と聴き手の共同作業にもっていく
聴き手はその先の音を想像し、音をとりにいく
演奏者はその先の音は聴き手の感性に委ねる。

音の世界と関連しているのは教育にもいえる。
教える側は教えることに醍醐味を感じ、達成感にひたる。
しかし教育とはスタートをきらせるだけでいいのだ。
先生の醍醐味とは生徒にいかに興味、探究心をもたせることではないだろうか。
すぐに答えを教えるのではお互い学ぶものは少ない。
答えではなくしくみを教えるほうが良い。
音と同じで途中で切れたら自らつくっていく、答えのないものに挑戦し勉強していく
ことで想像のつかない独創的な答えがでてくるはずだ。

(2015年8月11日 記)